今回の「旬を喰らう」は根魚のから揚げです。

突然ですが、釣り人あるあるです。
ファミリーで釣りに行って、調理方法が思い浮かばない魚が釣れた時、とりあえず「揚げたら美味しいよ」と言っておく。
隣で釣りをしていた方に「これって食べられますか?」と聞かれた時も、「揚げたら美味しいですよ」と言われた経験に心当たりのある人も多いのでは。

実際に「から揚げ」は魚の調理方法としては色々な魚が美味しく食べられる万能調理の一つと言えます。
そんな魚料理の定番「から揚げ」ではありますが、実はちょっとしたひと工夫で絶品料理になるんです。

今回はファミリーフィッシングの釣魚にもおすすめな根魚の絶品から揚げをご紹介いたします。

ズバリ、“絶品から揚げの一工夫”について先に一言で申しますと、「部位ごとに分けて揚げ時間を変える」というだけなんです。魚のから揚げでは、丸のまま揚げたり、骨部分に火が通りやすいように切り込みを入れてから、揚げるということが広く行われています。

もちろんこれでも十分に美味しいのですが、身をふんわりと揚げると骨やヒレが固いまま、骨部分も食べやすくじっくり上げると身がぱさぱさになりやすい、という一長一短があります。
その為、身や骨、ヒレなどを部位ごとに分けて最適な揚げ方をすることで、身はふっくらと、骨やヒレはスナック感覚で、それぞれ部位ごとに美味しく、食べやすい状態に仕上がります!

それではさっそくレシピの紹介です!






〈材料〉

・カサゴ、メバルなどの根魚
・片栗粉
・塩コショウ






〈作り方〉

①ウロコとエラ、内臓を取ります。

②身を3枚におろします。
※カサゴやメバルなどの頭が大きい魚は、身を切り離すのを最後にした方が捌きやすいです。

〈捌き方について〉

背中からとお腹から包丁を入れてた後に身を切り離す通常の方法では、

反対側を開くときに魚体が曲がって包丁を入れにくくなるので…

背中とお腹から包丁を入れた後、身を切り離す前に反対側も先に背中とお腹からの包丁を入れ

最後に両側を切り離すときれいに捌けます。

③骨部分は尾びれ、骨を食べやすい大きさでカットし、

頭部分は、胸ヒレ部分(カマ)を切り離してから、頭を2分割に分けます。

④塩コショウを振って10分ほど置きなじませてから、片栗粉をまんべんなくつけて、揚げます。

     

〈揚げ方について〉

①ウロコとエラ、内臓を取ります。

ヒレや骨は、最初は160度程度の低温でじっくりと上げます。
全体が濃いきつね色になってきたら揚げあがりの合図です。

更に固い骨や頭の部分は、揚げあがり後に温度を180度にあげてカリカリになるまで2度上げがオススメ。
※油温は温度計で正確に測ったほうが確実に仕上がります。

また、菜箸でおおよその温度を測ることも可能です。菜箸を濡らしてから水分を拭き取り油に入れて、
・160度程⇒菜箸を入れるとゆっくり泡が浮いてくる
・170-180度程⇒菜箸を入れると低温時より少し勢いよく大きめの泡がでる
・180度以上⇒菜箸を入れると、入れた瞬間から勢いよく泡がでる

⑤盛り付けて完成!

骨やヒレはサクサクとしていてスナック感覚で食べられます。
塩コショウの風味も聞いておやつやおつまみにも最適ですよ!
また、身の方は、最近人気の出汁の入ったまろやかタイプのお酢をかけてお手軽南蛮にすると、から揚げと南蛮で2品出来上がり!

今回はメバルやカサゴで作っていますが、その他にも、アジやキス、小メジナ、スズメダイ、など、サビキ釣りや投げ釣りでよくつれる魚で美味しく作れます。
家族みんなで釣りに行った後は是非、釣れた魚をおいしく食べるところまで、釣りの楽しさを満喫して下さい。






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来月もお楽しみに!